北京
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「妹は内蒙古豊州職業学院に在学中に美容整形をしたため、卒業証書の写真と入学時に登録された写真の顔が一致しなくなり、認証に失敗し、卒業証書も回収されてしまった。もう3カ月もたつが、解決の糸口がまだ見つからない」
これは最近、中国北部の内蒙古自治区在住の白さんという女性が記者に明かした悩みです。
白さんの妹は2021年9月から2024年7月まで内蒙古豊州職業学院で学んでいました。在学中に隆鼻術と眼部整形手術を受けました。今年7月、学校から卒業証書が発行されました。中国の慣例に従い、教育部が運営する中国高等教育学生情報網に卒業情報を登録し、認証を受けることになっていますが、妹が確認すると、入学情報しかなく、卒業情報が確認できませんでした。学校側に問い合わせた結果、整形手術を受けたため顔が変わり、認証に失敗したことが原因だと分かりました。学校側は白さんの卒業情報が認証されなかったことを受け、卒業証書をいったん回収しました。そのため、妹は就職先が見つかったものの、卒業証書が手元にないため、さまざまな保険加入手続きもできない状況です。
学校側は入学時と確かに同一人物であることを証明する書類を作成し、主管部門に提出しました。
内蒙古自治区教育庁の関係者によると、学生が美容整形により卒業できなくなったケースに対応するのはこれが初めてとのことです。
中国では美容整形による身元確認の問題が増加しており、関連する解決策の制定が急務になっています。(Yan、藤井)
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