北京
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コンテナ埠頭(ふとう)
世界貿易機関(WTO)のチーフエコノミスト、ラルフ・オッサ氏はこのほど、中国記者のインタビューに応じ、「中国は輸出が好調だ。中国政府が打ち出した景気刺激策は、内需の活性化と国際貿易のより均衡化に資する」との見方を示しました。
オッサ氏は「中国は輸出が好調だ。国際基準に基づくと、輸入も好調だが、輸出に比べるとやや弱い。中国政府が打ち出した景気刺激策の鍵は輸出入のバランスを取ることにある。これは輸出だけでなく、輸入の増加にも資する」と述べました。
オッサ氏は、多重の挑戦に対応するため、WTOを核心とする多国間貿易体制を守り、21世紀の発展ニーズに適応できるWTOにするよう呼び掛け、「WTO事務局長は貿易の未来とはサービス貿易、デジタル貿易、グリーン貿易であり、それらへ向かうことも重要だと述べている。中国を含むメンバーはこれら分野の発展過程で重要な成果を収めている」と述べました。
中国税関総署の責任者は14日、国務院報道弁公室の記者会見で、今年第1~3四半期(1~9月)の貨物貿易は安定的に増加し、同期初めて32兆元(約672兆円)を突破したと紹介しました。 中国税関によりますと、今年第1~3四半期の輸出入総額は前年同期比5.3%増の32兆3300億元(約678兆9300億円)で、輸出が同6.2%増の18兆6200億元(約391兆200億円)、輸入が同4.1%増の13兆7100億元(約287兆9100億円)でした。輸出入総額は第1四半期、第2四半期、第3四半期いずれも10兆元(約210兆円)を超え、しかも期を追うごとに増加しました。これもこれまでで初めてのことです。(朱、柳川)
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