北京
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中国中南部の湖北省武漢市に住む女性の陳さんは午前中に宅配便を受け取った後に目をこすったところ、昼ごろから目がかゆくなり、赤く腫れ始めました。病院で診察を受けた結果、驚いたことにヘルペスウイルス感染と診断されました。
ヘルペスウイルスに感染した患者の傷口
65歳の陳さんは、買い物にはほとんどネット通販を利用しており、一度に大量の宅配便を受け取ることがよくあります。陳さんは 18日午前、宅配便を受け取って開封した後に何気なく目をこすりました。その後は昼寝をしたのですが、目が赤くなっており、腫れあがった目の周りにはしこりや突起ができていて、激しい痛みが伴いました。陳さんはすぐに武漢市内の東湖病院に行って診察を受けました。
医師が診察したところ、症状は眼部周辺の帯状疱疹であることが分かりました。医師は、陳さんは普段から運動不足で免疫力が弱く、宅配便を受け取った後に手を洗わずに目をこすったためにウイルスに感染したのだろうと推察しました。
帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルスが脊髄神経根に感染した感染性疾患で、皮膚に赤みや水疱が出て痛みを伴います。胸部や腹部、四肢など体の全ての部位で発症する可能性があり、特にウイルスが頭や顔、目に侵入した場合、症状は最も深刻になるとのことです。
医師によると、陳さんが発症した眼部の帯状疱疹は一種の特殊な臨床タイプであり、初期症状としては片方のまぶたの腫れや目の充血と激しい痛みが現れます。治療が適切でなければ角膜炎や角膜潰瘍、結膜炎などを招く恐れがあり、重症の場合には視力が低下し、さらには脳炎などに至る恐れもあるとのことです。
成人の90%は体内に水痘帯状疱疹ウイルスが潜伏しており、加齢や免疫力の低下に伴ってウイルスは活発に増殖して人体を攻撃します。そのため、帯状疱疹の発症を防ぐためには免疫力が非常に重要とされています。
専門家によると、若者や健康な人は一般的に、健康的な生活方式を維持して風邪や発熱をできるだけ減らすように注意すれば、帯状疱疹は出にくいとのことです。中高年や体が弱い人は普段から健康的な生活方式を保つほか、ワクチン接種が重要と指摘されています。(閣、鈴木)
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