北京
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中国東方電気集団有限公司が開発し、完全に独自の知的財産権を有する26メガワット級洋上風力発電ユニットがこのほど、福建福州市の福建三峡洋上風力発電国際産業園でラインオフしました。
今回ラインオフした26メガワット級洋上風力発電ユニットのホイールハブの高さは63階建ての住宅ビルの高さに相当する185メートルで、ブレードの直径は310メートルを超え、受風面積は標準サッカー場10.5面に相当する7万7000平方メートル超となります。ユニット全体は3万点以上の部品から構成されており、サプライチェーンは完全に自律で制御可能です。
このユニットは第3世代の全統合セミダイレクトドライブ方式を採用し、シャフトシステム、ギアボックスと発電機が高度に統合され、高耐荷重、高信頼性などの特徴を備えています。中でも発電機は、既に発電と電力供給を始めている18メガワット洋上セミダイレクトドライブ方式風力発電機に比べ、トルクは67%増加し、風力発電機の振動値は36.8%低下し、温度上昇は5.9%低下しました。
このユニットには二重の台風対策技術が施されており、17級(風速58メートル)の超大型台風にも耐えられる能力を備えています。この対策技術を採用した風力発電機ユニットは今年9月の超大型台風「ヤギ」の試練にも耐えています。
このユニットは毎秒8メートル以上の中・強風海域に合わせて設計されており、年間平均風速が毎秒10メートルの場合、1台のユニットで毎年1億キロワット時のクリーン電力を出力でき、一般家庭5万5000世帯の1年分の生活用電力を提供することができ、標準炭3万トン余りを節約し、二酸化炭素排出量8万トン余りを削減することができます。
中国の大部分の海域は平均風速が強く、塩を含んだ霧による腐食が激しく、強い台風に襲われるなどの特徴があり、今回ラインオフした風力発電ユニットはこれらに対応するため、霧による腐食防止対策を採用した完全密閉構造で、二重の台風対策技術が取り入れられ、損傷しやすいブレードなどの部品は補強構造になっているだけでなく、ユニットに搭載されたインテリジェントシステムは、風の事情に応じてファンホイールの向きを自動的に調整し、強風の影響を減らすことができます。(Mou、坂下)
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