【CRI時評】「大BRICS」はどのように力を発揮するか

2024-10-23 10:44:07  CRI

 主要新興国で構成するBRICSの第16回首脳会議がロシアのカザンで22日から24日まで開催されている。これはBRICSの歴史的な加盟国拡大後で初の首脳会議であり、「大BRICS協力」のスタートでもある。30余りの国と国際機関のリーダーが協力と発展の大計について共に話し合うと同時に、タイ、キューバ、シリア、ベラルーシなど30余りの国がBRICS加盟に意欲を示している。変乱が絡み合う国際情勢の下で、BRICSなぜこれほど歓迎されるのか。

 世界は今、「百年未曾有の大変局」に直面している。グローバル化が逆流に遭遇し、ごく少数の大国が地政学上の目的から新興市場国と発展途上国を包囲・抑圧し、陣営の対立を引き起こす一方で、グローバルサウスの台頭が不可逆な時代の潮流となっている。こうした中、BRICS協力メカニズムは、グローバルサウスが共に協力を話し合い共に発展を図る重要なプラットフォームとして時代的価値がより鮮明になり、開放・包容、協力・ウインウインの「BRICS精神」は、発展途上国の共同発展実現の訴えに順応し、カリスマ性をより備えている。

 2024年1月にサウジアラビア、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、イラン、エチオピアが正式に加わったことで、「大BRICS」は、加盟国の人口規模が世界の半分近くを占め、世界経済成長への寄与率が50%を超え、経済規模が購買力平価(PPP)ベースで主要7カ国(G7)を上回った。

 「BRICS精神」の提唱から新開発銀行の設立、「BRICSプラス」モデルの提唱に至るまで、中国は終始、BRICS諸国の共通認識の結集、各国の協調・協力の促進、共通の検討課題への取り組みにおいて、極めて重要な役割を果たしている。中国と他のBRICS加盟国の努力の下で、今回の首脳会議が揺れ動き不安定な世界により多くの安定性とプラスのエネルギーを注入し、グローバルサウスの「連合自強」を一層後押しすることが期待される。「大BRICS協力」の見通しは明るい。(CRI論説員)

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