北京
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中国中西部四川省成都市天府新区の高速道路で12日午後、食品や日用品を満載したトラックから煙が出始め、煙はますます大きくなりました。この状況に気付いた運転手は、非常灯をつけて緊急車線に車を止めました。乗っていた人はすぐに危険を冒して出火した段ボール箱を車外に投げ出しました。しかし、火勢は依然として衰えず、ますます多くの箱が燃え始めました。運転手が消防と交通警察に通報して助けを求め、警察と消防が出動して現場に向かいました。
待っている時にどうしたらいいか分からなくなったトラックの運転手の前に、手を差し伸べる人が現れました。侯世洋さんという人です。侯さんは車を運転して高速道路を通って家に帰る途中でした。炎上したトラックを見て、侯さんはトラックの前に車を止め、自分の車から消火器を取り出してトラックの運転手に渡し、車両に向けて噴射しましたが、火勢は衰えませんでした。
そして、2台目の車はトラックの前でブレーキをかけて止まり、タクシー運転手の周芹秀さんは乗客の同意を得た後、車を降りてトラックの運転手に消火器を渡しました。3台目は自家用車で、運転手は車を止めるとためらわずに降りて消火器を持ち出しました。しかし、小型の消火器は、ますます激しくなる火の手の前で、焼け石に水のようでした。
その時、「大物」が来ました。工事現場で「建築材料を降ろした」ばかりの3台のミキサー車は、いずれも出火したトラックの近くに停車し、3人の運転手が車の消火器を手に取って噴射しましたが、火は少しも消える兆しがありませんでした。3人の運転手はしばらく相談した後、切り札を出しました。3台のミキサー車は三角形のフォーメーションになって、炎上したトラックを真ん中に囲み、各車のタンクに入っていた400リットルの水を使って、一斉に出火したトラックに噴射しました。
間もなく、交通警察、消防、救急車が現場に駆け付け、火はすぐに消し止められました。幸いにもけが人はおらず、事故の原因についてはさらに調査をおこなっているとのことです。
数分以内に、前後して6台の車、6人の運転手が消火に乗り出しました。これによって消防のために時間が稼がれ、さらに深刻な結果を避けることができました。後で運転手らは「小さなことだ」「助けられれば必ず助ける」と言いました。(Mou、野谷)
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