北京
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中国の酒泉衛星発射センターでは22日午後、有人宇宙船「神舟19号」を搭載した運搬ロケットを垂直に立った状態で組み立て棟から打ち上げ台まで移動させる作業が行われました。打ち上げは今月末の予定です。
中国は「神舟19号」によって、中国にとって「神舟14号」以来の6回目の宇宙ステーションの滞在要員の交代を実施します。また、「神舟19号」は中国にとっては14回目の有人宇宙飛行を実施します。中国の宇宙ステーションは「神舟19号」とのドッキング期間中に、2回の宇宙船の切り離しと2回の宇宙船のドッキングを行います。すなわち、貨物運搬宇宙船「天舟7号」と有人宇宙船「神舟18号」が切り離され、「神舟18号」は地球に帰還します。また、貨物運搬宇宙船「天舟8号」と有人宇宙船「神舟20号」が宇宙ステーションに到着します。
また現在、宇宙船「神舟20号」と運搬ロケットについては最終的な艤(ぎ)装と調整が行われており、「神舟19号」に何らかの問題が出る万が一の事態の場合には、バックアップとしての役割りを果たします。
今年は全世界でこれまで8回の有人宇宙飛行が実施されました。うちロシアは2回、米国は5回で、中国は「神舟18号」の1回です。近日中に打ち上げられる「神舟19号」は2024年に世界で実施される9回目の有人宇宙飛行であり、今年最後の有人宇宙飛行になる見込みです。(Lin、鈴木)
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