新しい職種では100万人の人材不足 中国

2024-10-22 14:02:18  CRI

 中国の多くの地域では最近、秋の求人がスタートしました。南部の広東省深センでは、新技術、新産業、新業態、新モデルに代表される分野での求人需要が増加し、明らかな雇用拡大につながっています。

 新卒の王浩博さんは、大学で地理情報システムを専攻しました。ここ数年、三次元可視化技術(直接目に見えないものを目で見て分かりやすい形に表現する技術)が急速に発展し、測量・製図、地理情報、緊急安全保障、ゲームや文化観光、インテリジェント製造、メタバースなどの分野で広く応用されていることから、就職の選択肢が増えた王さんは最終的に三次元空間コンピューティングという新興業界を選びました。

 ある三次元知能空間コンピューティング会社の人事部責任者、陳東佳さんによると、現在、会社ではアルゴリズムや、ソフト・ハードウェア開発など多くの研究開発部門で募集を行っており、テスト職も多いとのことです。

 また、中国では低空域経済の盛んな発展に伴って、ドローン操縦士という新たな職種も生まれました。関係部門の試算によると、現在、中国ではドローンを操縦する人材の不足が100万人に達しています。かつてデリバリーの仕事をしていた羅錫坤さんはドローン操縦士に応募して訓練を受け、ドローンの操縦士になるとともにドローン配送航路18コースの試験開発に参加しました。

 ここ数年、中国で急速に発展したスマートカーは新たに多くの職業も生み出しました。人力資源社会保障部が最近新たに発表した19の新職業の一つとして、スマートコネクテッドカー試験員が登場し、主に継続的に試験を行う中でスマートカーシステムの問題点を見つけ出すとともに、研究開発職と協力して問題点の修復を支援し、最終的に車両が量産化され、市場に出るのを支援しています。業界関係者によると、今後、スマートコネクテッドカー試験員に対する需要は10万人以上に達するだろうとのことです。

 深センでは現在、新たな質の生産力に見合った雇用促進メカニズムの構築を積極的に模索しており、今年初めて、新技術、新産業、新業態、新モデルなどの「四新経済」と政府の投資プロジェクトにより新たに生み出される雇用を3万件以上とすることを、政府活動の重要な内容として組み入れました。上記の分野では現在までに、既に新規雇用が4万件近く増加しているということです。(Mou、坂下)


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