北京
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世界的に大ヒットしたSF映画『アバター』のモデルとなった中国中部湖南省の観光地・張家界で、10月16日から21日まで「2024騎紀中国 張家界モーターサイクルカーニバル」が開催されました。このカーニバルは、張家界の観光部門と中国トップクラスのマスツーリング・ブランド「騎紀中国」が共同で手掛けた文化旅行イベントであり、マスツーリングのほかに、モーターサイクルフェア、モトジムカーナ、中国バイカーズフェス、EDMパーティーなどさまざまな併設イベントも催されました。
モーターサイクルフェアには、関連グッズやグルメの販売、映像作品の展示、無形文化遺産の実演など幅広い分野をカバーする40近くのブースが出展され、カーニバル全体の趣向と雰囲気を高めると同時に、モーターサイクル文化を広めることでも一役買うことになりました。
今回のモトジムカーナは、「騎紀中国」と国際トップレベルのモトジムカーナチーム「KSKMOTO」が共催したもので、その競技コースは日本人コーチの猪狩圭助さんがデザインしています。
山西省からモトジムカーナに参加した張さんは、「日常生活でストレスがたまった時、バイクに乗ることでリラックスできるし、本当に楽しい。特にこんな美しい景色の中でのライディングは最高だった。また、日本からモトジムカーナを中国に導入した猪狩さんにはとても感心した。先ほど彼の指導を受けていろいろと勉強になった。これからもいろいろと交流していきたい」と話しました。
湖南省の謝さんは、「張家界は4回目。景色が素晴らしくて、まさに映画『アバター』の世界だ。バイクに乗るときのスピード感により、体の中でドーパミンが発生し、快感をもたらしてくれる。今回はみんなでマスツーリングに参加することが楽しみだ」と話しました。
バイカーの中には女性の姿も多く見られました。杭州から来た唐さんは、「バイカー歴は3、4年で、風のように飛ばす時の自由感が好きだ。張家界で走るのは初めてで、山が美しくてまるで仙境のようだ。みんなで楽しく走ることができるのが何よりだ」と話しました。
今回カーニバルで初の試みとして企画されたのが、「中国バイカーズフェス」。フェスではバイカーたちによるいろいろなパフォーマンスが披露され、「中国優秀バイカー」の表彰式も実施されました。
カーニバルの夜を盛り上げたのは、EDMパーティーでした。今回のEDMパーティーは2024F1上海EDMフェスティバルに登場したレーベル「METAMONSTER」がアレンジしたもので、毎晩、数千人の来場者を熱狂させていました。
今回カーニバルの目玉となったのは、21日に開催された「張家界マスツーリング」。中国、米国、イタリア、韓国、日本、スイス、タイなどから約1000人以上のバイカーが一堂に会し、張家界の武陵源から天門山まで約70キロにおよぶコースを、美しい景色を楽しみながらバイクで走り抜けました。(取材:ミン・イヒョウ、任春生)
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