中国の造船メーカーが人民元決済で大口契約を締結

2024-10-19 17:32:13  CRI

 中国船舶滬東中華造船と中船貿易公司は18日、上海で世界最大の独立コンテナ船リース会社であるカナダのシースパン(Seaspan)と1万3600TEU大型コンテナ船6隻の建造契約を締結し、人民元で決済することに合意しました。これは中国が今年、人民元による決済で受注した最大規模のコンテナ船建造契約です。

 この1万3600TEUコンテナ船は、滬東中華造船が独自に開発・設計した環境に優しいコンテナ船で、全長約336メートル、型幅51メートル、最大1万4132個の標準コンテナを搭載できるとともに、2000個の冷蔵コンテナスペースを提供できます。設計には最新の環境保護理念が取り入れられ、脱硫装置や省エネ設備を備えており、将来的にグリーン燃料対応への改造も可能で、低燃費・高速航行および環境性能を満たしています。

 注目すべきは、この契約が沪東中華が受注した合計15隻の大型コンテナ船の内、今年受注した第3弾で、初めて人民元決済が採用されたことです。これにより人民元の国際化が促進され、為替リスクの軽減、メーカーの利益向上や競争力の強化に寄与すると同時に、船主にとっても資金調達コストの削減や貿易効率の向上につながると期待されています。(TONG、坂下)

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