粘菌を「ペット」にすることが中国の小学生の間で流行中

2024-10-18 12:30:41  CRI

 ペットを飼うことは多くの若者の生活の重要な一部となり、これまでに動物でないものをペットに見立てた「紙パックのワンちゃん」「ペットの石」「マンゴーの種」が流行しました。現在ではさらに、粘菌を「ペット」として飼う人も増えています。

 最近では「若者がペットとして粘菌を飼い始めた」が話題になり、ネットユーザーの間で議論が発生しています。「わけがわからない」との反応を示す人もいれば、「とてもニッチで個性的なペットだ」として、粘菌が不思議なものであり、かつ可愛いものだと表明するネットユーザーもいます。

 中国東部の浙江省杭州市のある小学校で理科を教える儲先生は、今の小学生は粘菌を、とても新鮮なペットとして好んで飼うとのことです。一部の保護者は、自分の子が「ペットとして粘菌を飼いたい」とねだったと説明したとのことです。

 SNSでも、この「非常にニッチで個性的なペット」ついての議論が少なくありません。「粘菌」に関する話題の閲覧数は357万を超え、「粘菌ペット」の話題の閲覧数も145万近くに達しています。多くのネットユーザーが自分のペットの粘菌の写真を投稿し、餌やりの動画や飼育日記を分かち合い、自分の粘菌は美しいと自慢する人もいます。

 電子通販サイトで「粘菌」を検索すれば多くの商品がヒットして、いずれも100人以上、場合によっては数千人が購入した表示を確認できます。ネット上の粘菌を販売するショップの経営者によれば、最初は大学生や20代から30代の若者が多く購入し、その後は小学生が増えているとのことです。粘菌は泣いたり騒いだりせず、読書や仕事のよい伴侶と説明する若者もいるそうです。

 粘菌は通常、暗くて湿気のある場所に隠れており、繁殖の際にだけ、光があってやや乾燥した場所に現れて、人の目に触れるとのことです。繁殖期の粘菌はちょうど子実体に変わろうとしている段階、つまり母体が死んで多くの胞子になる段階とのことです。(藍、鈴木)

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