注目の映画新作 2024年10月Vol.3

【国産編】

チャオ・イェンの思い（原題：喬妍的心事）
公開日：2024年10月26日
監督：趙徳胤（ミディ・ジー）
出演：趙麗頴（チャオ・リーイン）辛芷蕾（シン・ジーレイ）黄覚（ホアン・ジュエ）董宝石（ドン・バオシー）

　いよいよ10月28日（月）～11月6日（水）に開催される第37回東京国際映画祭コンペティション部門にてインターナショナル・プレミア上映となる中国映画の最新作『チャオ・イェンの思い（原題：喬妍的心事）』が東京より一足早く10月26日に中国本土で一般公開スタート！本作はミャンマー出身の映画作家・趙徳胤（ミディ・ジー）がメガホンを取るもので、スター女優として活躍するチャオ・イェンのもとに、長年連絡が途絶えていた姉が訪ねてくるのをきっかけに、チャオは隠していた過去と向き合わざるを得なくなる様子が描かれています。主演は張芸謀（チャン・イーモウ）監督の最新作『第二十条（Article 20）』で脇な役ながらも印象的な演技を見せた人気女優の趙麗穎（チャオ・リーイン）、今年年初に大ヒットしたTV連ドラ『繁花』で人気急上昇中の女優・辛芷蕾（シン・ジーレイ）で、共演は『兎たちの暴走（原題：兔子暴力）』（2020）や『黄雀在後！（The Victims）』（2024）などの黄覚（ホアン・ジュエ）、ラッパーとしても大活躍中の董宝石（ドン・バオシー）など。　

【国産編】

ロングショット（原題：老槍）
公開日：2024年10月25日
監督：高朋（ガオ・ポン）
主演：祖峰（ズー・フォン）秦海璐（チン・ハイルー）周政杰（ジョウ・ジェンジエ）

　奇しくも昨年10月23日～11月1日に開催された第36回東京国際映画祭コンペティション部門にてワールド・プレミア上映され、今年の第14回北京国際映画祭にも出品された中国映画『ロングショット（原題：老槍）』が10月25日に中国本土一般公開されます。本作は高朋（ガオ・ポン）の監督デビュー作で、高監督は脚本にも参加。リストラに揺れる1990年代半ばの中国東北部の工場で起こった衝撃的な事件を題材に、体制の急激な変化の中で苦闘する人々を描く社会派作品に仕上がっており、終盤に展開する銃撃戦の演出が映画の見どころになっています。主演は、『渉過憤怒的海（Across the Furious Sea）』（2023）や『保持沈黙（Remain Silent）』（2019）などの祖峰（ズー・フォン）、香港の話題作『ドリアン ドリアン（原題：榴槤飄飄）』（2000）などで知られる秦海璐（チン・ハイルー）など。

（ミン・イヒョウ、梅田謙）