北京
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中国東北部の黒竜江省にある牡丹江鏡泊湖観光グループはこのほど、特殊な歴史的情景を体験したい一部の観光客のニーズを満足させるために、今年の冬に「寧古塔流刑」という没入型体験ツアーをリリースすると発表しました。
△牡丹江の鏡泊湖景勝地
牡丹江鏡泊湖観光グループはSNSでこの情報を発表し、2011年末から2012年春にかけて放送された中国のテレビドラマ『宮廷のいさかい女』(原題は『甄嬛伝』。18世紀の清を舞台に、女たちの栄枯盛衰と因果応報を描いた壮大な宮廷劇)に登場した流刑シーンを観光地内に再現し、流刑先となった寧古塔古城を時代感たっぷりに再建するほか、氷雪観光イベントなども開催すると予告しました。寧古塔は満族発祥の地の一つであり、厳寒の地であることから、清の時代には流刑地とされていました。寧古塔古城の跡地は現在の海林市長汀鎮にありますが、名前を継承した新しい町は寧安市寧安鎮にあり、有名な5A級観光地の鏡泊湖景勝地からそれほど離れていません。
このアイデアが発表されると、多くのネット利用者の関心と議論を呼びました。多くのネット利用者は、囚人服を着て、足かせをつけた「流刑」を体験することに強い興味を示し、囚人護送車を体験できるのかどうかなどと尋ねる人もいます。また、追加で流刑者を護送する役人やその土地の匪賊などのロールプレイを行うことや、リアリティーを高めるために、飲食面ではあえて現代の食べ物ではなく、流刑の背景に合わせてコーリャンやトウモロコシなどの粉をこねて作ったまんじゅうのような冷たい食事を提供すれば十分などと提案しています。
牡丹江観光グループは「寧古塔流刑」体験ツアーについて、「この体験ツアーは12月にスタートする予定で、具体的な日にちはまだ決まっておらず、11月以降に改めて問い合わせるか、公式発表に留意するよう推奨する」と回答しました。また、ツアーの詳細について、例えば、本当に観光客に囚人服を着せ、足かせを着用させるのかどうか、歴史的な苦難の体験と遊びの楽しみという両者のバランスをどうとるのかなど、「運営初年度ということもあり、まだ準備段階のため、詳しいことについてはコメントを控える」と述べました。
鏡泊湖景勝地によると、この地域は冬季の降雪量が多く、例年は12月から積雪が安定しますが、1月は最も寒くなり、湖面の氷も最も厚くなるということです。
海林市長汀鎮政府は寧古塔旧城遺跡が同鎮にあることを確認しましたが、遺跡の劣化や崩落が進行しているため、現在は入場料を徴収していないとしています。(ZHL、坂下)
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