北京
PM2.577
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河南省の永城市にある王荘遺跡でこのほど、約5000年前の大規模な墳墓が発見されました。この墓から出土した遺物は350点余りで、山東省を中心に紀元前4100年頃から紀元前2600年頃にかけて存在した新石器時代後期の大汶口文化期の、現在のところ規模が最も大きく、出土品が最も多い墓の一つと考えられています。この墳墓の発見は、中華文明の起源について重要な時期の研究に、新たな資料を提供するものです。
新たに発見されたM27墳墓は総面積が17平方メートルを超える、大汶口文化時期のものとしては特に大きい墓で、数百の玉器と陶器や富を代表する豚の下顎骨、紋様が複雑な象牙アクセサリーが出土しました。副葬品の格式から判断して、被葬者の地位は高く、古い国の君主と推測されています。
M27墳墓の発掘現場
王荘遺跡は河南省の永城市苗橋鎮に位置し、周囲は今から約5000年前の大汶口文化期の中期から晩期にかけての大型集落です。共同考古学チームを率いる劉海旺氏によると、王荘遺跡では2024年になり大汶口文化時期の墓45基が新たに発見され、すでに27基の整理が終了しました。一部の墓は格式が高く、出土品が豊富で、ほとんどの墓には富を代表する豚の下顎骨がありました。2024年になってからの王荘遺跡での出土品は1000点余りです。
中国社会科学院古代史研究所の李新偉副所長は、「王荘遺跡は多元文化が交流し融合した場所だ。東方の海岱地区と中原地区の両方の文化の影響を受けているだけでなく、長江流域由来の先史文化の要素もあり、同時に独自の特色も形成されている」と説明しました。(閣、鈴木)
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