北京
PM2.577
23/19
国慶節ゴールデンウィーク期間中の兵馬俑坑
中国の国慶節(建国記念日)の大型連休となっている10月第1週、中国各地の観光地では観光客が急増しました。中国北西部の陝西省西安市にある秦始皇帝陵博物院では、3日、兵馬俑坑を訪れた観光客が1日の最大収容人数である6万5000人を超え、閉館までに1万人以上の観光客が見学できない事態となりました。
こうした状況を踏まえ、同博物院は臨時で夜間観覧の実施を決定しました。兵馬俑坑の夜間観覧の実施は、45年間で2度目です。博物院の関係者は、3日の臨時夜間観覧は、特殊な状況による臨時の対応措置だと説明しました。同日、閉園時間になって約1万人を超える観光客が入場の列を作っていたため、1万枚以上のチケットが臨時で追加発行することが決めたということですが、今後も夜間観覧を続けるかどうかは、状況を見ながら判断するとしています。
兵馬俑坑は、同博物院の重要な構成部分で、ここで出土した1000体以上の兵士の陶俑は、それぞれが生き生きと作られており、今から2000年以上前の秦の始皇帝の軍隊の偉容を再現しています。1987年、秦始皇帝陵と兵馬俑坑は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の『世界遺産リスト』に登録されました。
国慶節連休中、秦始皇帝陵博物院のチケットは連休前からほぼ完売しており、入場者数は4日をピークに、5日と6日のチケットもあっという間に売り切れ、連休最終日の7日のチケットも残りわずかだったということです。遠方からはるばる訪れたのに、あまりの人の多さに景勝地内に入れずに残念な思いをしている観光客も少なくありません。
また、西安の他の観光スポットも観光客で賑わっています。西安博物院や西安碑林、陝西考古博物館などの文化施設や博物館も相次いで連休期間中のチケットがすべて完売していることを発表し、チケットを予約していない来場者になるべく混雑時期を避けて参観に訪れるよう呼びかけました。(HJ、MI)
KANKAN特集