北京
PM2.577
23/19
「中国共産党は75年来、全国の各民族の人民を団結させて率い、たゆまず奮闘し、経済の急速な発展と社会の長期的安定という二大奇跡を創造した」――。中国の習近平国家主席は先日行われた中華人民共和国成立75周年を祝うレセプションで、新中国が歩んできた非凡な歩みをこう形容した。
中国のように、わずか4分の3世紀の間に国の繁栄と人民の幸福を実現した国は指折り数えるほどしかない。中国はなぜできたのか。多くの国際問題の観察者は民主政治と国家ガバナンスの効能の面から分析し、考えている。
2年前に完了した最新の中国の県と郷の2つのレベルの人民代表大会の改選では、10億人余りの有権者が1人1票での直接選挙で260万人以上の人民代表大会代表を選出した。毎年の中国の「両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)」では、議員が人民の声を北京に持ち寄り、国の発展と進歩のために提言と献策をする。中国各地には計6000余りの末端の立法連絡拠点、すなわち国民がそれぞれ立法に参加するための「直通車」が設けられている。都市であれ農村部であれ、庶民はコミュニティーの末端組織で、共に協議して身近なことを解決する。中国式民主は、国の大きな政策方針の制定の中に、民衆の衣食住の細部も反映させていると言える。
イタリアの国際世界グループのジャンカルロ・エリア・バローリ会長は、「中国の民主は中国の大地に深く根を下ろしている。今日の中国は活力に満ちており、世界の強国の仲間入りを果たした。これは中国の民主制度が良好であり、活力があることを物語っている」との考えを示した。英国人研究者であるマーティン・ジャック氏は、「中国の民主の際立った特徴である協議による民主は、法律や改革措置、政策を打ち出す際に熟慮を経ることを確保している」と指摘した。英ロンドン経済ビジネス商業政策所のトップを務めたことのあるジョン・ロス氏は、「中国の制度は他の国よりも良い社会環境を生み出した。全過程の人民民主はその中で重要な役割を果たしてきた」との見方を示した。
ここ数年は世界構造の深刻な変化に伴い、西側の一部の国では統治の秩序が失われ、民主の混乱が多発している。一方で、彼らは民主政治を定義する権利を独占しようとし、「民主」を覇権と私利を守る道具とし、いわゆる「民主改造(他国に対する自己流の“民主化”の押し付け)」を強引に推し進め、世界の民主政治に深刻な衝撃をもたらしている。
中国共産党第20期中央委員会第3回全体会議(三中全会)は、全過程の人民民主の発展は中国式現代化の本質的な要求であると提起し、「全過程の人民民主制度体系の健全化」についての重要な手配を行った。このことは、中国が全過程の人民民主を絶えず改善し、広範な人民がより広範な権利と自由を享受できるようにし、中国式現代化のためにより堅牢な制度面の保障を提供することを意味する。(CRI論説員)
KANKAN特集