北京
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最近、中国最南端の海南省三亜市から北京市に向かう列車の中で、ある若者が年配の女性のために携帯電話の文字のサイズを調整していたところ、この女性が詐欺に遭っている可能性があることに気づき、だまされないようにと女性に注意を促しました。
孟さんというこの若者は、9月26日、三亜駅発北京西駅行きのZ502便列車で携帯電話の電源が切れそうになり、列車の通路で充電できるコンセントを探していたところ、ある年配の女性が拡大鏡で携帯電話のメッセージを読んでいるのを見かけ、文字のサイズを大きくしてあげることにしました。調整作業中、孟さんは、女性が使っているメッセージアプリが、一般的によく使われているアプリではないことに気づき、会話の内容をよく見ると、詐欺メッセージの疑いが大きいと判断しました。
その会話とは、「よい協力があってこそ、貧困扶助金はあなたの銀行口座にスムーズに届く」「上層部はあなたの状況を考慮し、特別措置として、1万5000元(約30万円)を払えば150万(約3000万円)の給付金を受け取ることができる」といった内容で、「監査役」とされる人物が女性に金を振り込むよう誘導するメッセージを送っていました。女性はこれを信じて疑わず、「私は涙を流した。国の指導者は私にこんなに良くしてくれるなんて…」と感動していたということです。
この様子を見た孟さんは、女性が詐欺に遭っている可能性が高いと判断し、こっそり列車の警察官に通報しました。海口市鉄道警察の警察官がすぐに駆けつけ、女性に状況を説明し、送金しないように思いとどまらせました。警察の説得により女性は目を覚まし、送金を諦めました。このことがネット上に投稿されると、孟さんの熱意は、人々から賞賛されました。(Mou、MI)
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