北京
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Xiaomiのブランドロゴ
世界的に有名な市場研究機関であるカウンターポイント・リサーチは最近の報告書で、中国のスマートフォンメーカーXiaomi(シャオミ)のスマートフォン販売台数が今年8月、3年ぶりにアップルを上回り、サムスンに次ぐ世界第2位になったと公表しました。
報告書によると、Xiaomiの8月のスマートフォン販売台数が横ばいだったのに対し、アップルの販売台数は同時期、季節的減少を示したということです。
その原因を探ると、Xiaomiはある面では今年上半期の販売の伸びが最も大きいブランドの一つであり、8月のスマートフォン販売台数も安定した成長を示したこと。また、Xiaomiは価格帯ごとに機種をそろえており、特にRedmi 13C4Gなどの値頃な機種は中東やアフリカなどで大ヒットし、一時は韓国のサムスンGalaxyA05などの人気機種の販売台数を大きく上回ったことなどが挙げられます。カウンターポイント・リサーチが先日発表した第2四半期の世界「百元機」(中国では1千元、約2万円以下の安いスマートフォンを指す)販売台数ランキングでは、Redmi 13C4Gが第1位となりました。
中低価格機市場はXiaomiスマートフォンの主要な生命線と言われ、新型機種のRedmi Note 14シリーズは、標準バージョン、Proバージョン、Pro+バージョンに分けられており、最安機種の販売価格は1千元(約2万円)未満で、売れ筋は2000元(約4万円)前後となる見込みで、Xiaomiの中低価格機市場における基盤をさらに固めています。価格優位性を持つXiaomiスマートフォンはインド、アラブ首長国連邦、ロシアなどではいずれも販売台数がトップ3に入っています。今年上半期に米国を抜いて世界第2位の5G携帯電話市場となったインドでは、今後、価格優位性に優れたXiaomiスマートフォンの販売台数がアップルを追い越し、サムスンに追いつく要因になると見込まれています。
一方、8月はアップルの販売台数が落ち込み、iPhone16シリーズの発売開始後最初の週末の予約販売台数が約3700万台と、前年同期のiPhone 15シリーズに比べて約12.7%減少し、アップルの予想を下回ったこともXiaomiがアップルを超える追い風となり、販売量が急増したことで、Xiaomiが世界第2位にランクインし、サムスンに次ぐ世界第2位のスマートフォンブランドとなりました。
総合的に見ると、価格の手頃さや、ブランドに対する好感度の高さなど多方面の要素が重なり、Xiaomiは現在、世界的にも最高の中国製携帯電話ブランドの一つとなっています。(藍、坂下)
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