北京
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23/19
外交部の林剣報道官は24日の記者会見で、招きに応じて中国を訪問した化学兵器禁止機関(OPCW)代表団に関する記者の質問に対し、日程や訪問目的を紹介した上で、「日本は、中国に遺棄した化学兵器を一日も早く全面的かつ徹底的に除去して、中国の人民にきれいな土壌を返すべきだ」と述べました。
林報道官によりますと、OPCWの事務局長、執行理事会議長、化学兵器禁止条約締約国会議議長およびOPCWに常駐する13カ国の使節と代表らが17日~22日にかけて中国を訪問しました。今回の訪問のテーマは、日本が中国に遺棄した化学兵器をできるだけ速やかかつ全面的、徹底的に廃棄して、化学兵器禁止条約の権威を守り、「化学兵器のない世界」という目標を実現することです。代表団は中国での滞在中、日本による遺棄化学兵器の発掘回収、無害化処理などの作業現場を実地に視察したということです。
林報道官は、「中国を侵略した日本軍は当時、中国で大量の化学兵器を使用し、遺棄したが、その重大な危害は今も続いている。遺棄化学兵器の除去は日本にとって転嫁することのできない歴史的、政治的、法的責任である。日本は『化学兵器禁止条約』と中日政府間覚書の規定を厳格に順守し、緊迫感と責任感を強め、遺棄化学兵器の処理をあらゆる面で加速し、一日も早く、全面的かつ残らず、徹底的にその無害化処理を進め、中国人民にきれいな土壌を返すべきだ」と訴えました。
その上で、「中国はOPCWが日本側の約束と責任の履行を監督する上でより大きな役割を果たし、引き続き『化学兵器のない世界』という崇高な目標の実現に向けて努力することを期待する」と強調しました。(Yan、坂下)
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