北京
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中国科学技術情報研究所(ISTIC)がこのほど発表した「2024年中国科学技術論文統計報告」によりますと、中国はさまざまな分野の高水準の国際学術誌論文数と国際論文被引用数が引き続き世界1位を維持しています。
各分野で影響力の最も高い学術誌は、その分野における世界トップの権威ある学術誌とされています。2023年、178の分野における影響力の高い学術誌は161種(学際科学誌を含む)あり、これら世界トップの学術誌に掲載された論文数は5万1440本で、うち1万4227本は中国の論文で、全体の27.7%を占め、世界1位に輝きました。
△今年3月号「セル」の表紙を飾った中国科学院が葉緑体遺伝子の転写構造を解析した研究成果
「サイエンス」「ネイチャー」「セル」は国際的に認められた三つの世界トップ学術誌です。2023年、これら3誌に掲載された論文数は5907本で、うち395本は中国の論文であり、2022年の第4位から第2位に躍進しました。
また、今年7月時点で、中国のホットペーパー (発表後直ちに注目を集めて急速かつ大量に引用される論文。過去 2 年間に発表され、しかも最近2カ月に引用された回数が各分野の上位0.1%に入る論文)の数は2071本で、世界全体の48.4%を占め、引き続き1位をキープしています。一方、中国の高被引用論文(10年以上にわたり、特定出版年・特定分野における世界の全論文のうち引用された回数が各分野の上位1%に入る論文)の数は6万5700本で、世界全体の33.8%を占め、米国(7万6500本で世界全体の39.3%)に次いで世界2位でした。
さらに、ここ10年の最新統計データによりますと、中国の科学技術者が発表した国際論文の平均被引用回数は、1本あたり16.20回で、初めて世界の平均レベルの15.76回を上回りました。うち材料科学、工程技術、化学、環境と生態学、コンピュータ科学、農業科学、数学の7分野において、論文の被引用回数が世界1位でした。
同報告によりますと、2023年に発表された国際共著論文は、中国の論文総数の20.4%を占め、うち中国の著者が第一著者の国際共著論文は全体の73.8%を占め、共著者のパートナーは177の国・地域に及び、米国、英国、オーストラリア、カナダ、ドイツ、日本が上位6位でした。(Lin、榊原)
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