北京
PM2.577
23/19
中国中部の湖南省湘潭市で、1歳5カ月の男児のおなかが原因不明で膨らみ、湖南省人民病院で診察を受けた後、医師がそのおなかから発育不全の胚胎を取り出しました。このケースは「封入胎児」と呼ばれ、まれに見られる先天性疾患だということです。男児は21日に無事退院し、現在、順調に回復しているということです。
男児の母親の紹介によると、3カ月前、両親が男児のおなかの右側上部が膨らんでいるのに気づきましたが、過食が原因と思い、病院には行きませんでした。その後、男の子はますますおなかが膨れ、泣きわめくようになりました。湖南省人民病院小児外科を受診したところ、医師の検査で男児の腹腔(ふくこう)内に直径13センチの巨大な混在密度嚢胞性腫瘍があり、それが腹腔の大部分を占めていたため、腫瘍が破裂して出血し、おなかの中の重要な器官を圧迫するリスクがあり、すぐに取り除く手術が必要と判断されたということです。
病院の小児外科の専門チームがすぐに男児の「後腹膜腫瘍切除」の手術を行ったところ、切り取られた「腫瘍」には完全な両手両足、背中、およびまだ完全には発育していない頭部があることを確認しました。
手術後、順調に回復する男児
医師によれば、この「腫瘍」は実は封入胎児、または胎児内胎児と呼ばれるもので、一人の完全な胎児のある部分に別の一人あるいは複数の不完全な胎児が寄生していることを指します。封入胎児と胎児とは双子の兄弟または姉妹であり、封入胎児は発育が不完全なために独立して生存することができず、栄養を取るために胎児に頼る必要があります。男児の体内から切除された「腫瘍」は内生性の封入胎児で、発生率は新生児の約50万分の1と極めて低いとのことです。(藍、坂下)
KANKAN特集