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南海の沈没船で見つかった彩釉磁器
「深藍宝藏--南海西北陸坡一二号沈船考古成果特別展」の記者会見が19日午後、中国南部の海南省海口市内で開催されました。南海海域の深海考古学調査の成果を展示する同特別展は、27日午後に中国(海南)南海博物館で始まり、1500メートル以上の深海に400年以上眠っていた出水文化財が初めて公開されます。
南海の沈没船で見つかった彩釉磁器
展示は「深淵に眠る珍品」「絢爛たる海底宮殿」「巧みな修復と新生」の三部構成で、2カ所の沈没船遺跡から引き揚げられた文化財408点(セット)と故宮博物院などから貸与された文化財34点(セット)の計442点(セット)が展示されており、考古学上の発見、発掘の過程、科学技術の応用と成果が紹介されます。
南海の沈没船で見つかった彩釉磁器
展示の目玉は彩釉磁器で、計13点(セット)の逸品が展示されます。考古学における彩釉磁器の発見は非常にまれで、沈没船で発見されたのは初めてです。これらの考古学の発見は明代(1368-1644)中期に景徳鎮の彩釉磁器が輸出されていたことを証明し、窯跡を探し、文化財の出所を明らかにするための実物資料が提供されました。また、紅緑彩の碗にある「丙寅年造」の銘は、沈没船が明代・正徳年間の1506年に使われていたことを証明しており、当時の南海交易路線の隆盛がうかがわれます。(HJ、鈴木)
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