中国の23歳の若者 秦嶺登山で遭難

2024-09-19 13:59:49  CRI

 「登山愛好家2人が秦嶺登山中に数日間行方不明」との話題が先ごろ注目を集め、うち1人は15日に発見され病院に搬送されました。捜索中だったもう1人も17日に見つかりましたが、発見時にはすでに死亡しており、身元を確認したところ、23歳の男性だったとのことです。

監視カメラに映った行方不明になる前の2人

 あるネットユーザーは先ごろ、2人の登山愛好家が秦嶺に登り、鹿角梁というところで行方不明になり、何日も連絡がつかなかったと投稿し、救援の手がかりを募集したSNSの微信(ウィーチャット)のスクリーンショットを公開しました。関連資料によりますと、救援チームは8日に鹿角梁と跑馬梁でこの2人に会ったことのある人々から目撃情報を集め、「1人は白いバックパック、白い靴、帽子にゴーグル、内に白いトレーナー。もう1人は長い髪で、黒い服に黒いバックパック。2人は登山ストックを持ち、年齢は25歳前後」ということが分りました。

 また、消息を絶った2人を撮影したとみられる監視カメラの画像もネットユーザーの間で話題を呼んでいます。あるネットユーザーは、「2人は薄着なので、遠くに行くことができないはずだ。2人の装備は秦嶺の変わりやすい天気を考慮しておらず、アウトドアの経験が不足している」と指摘しました。

 安康市寧陝県ネット情報弁公室や西安市晨曦減災応急救援センターのスタッフは14日午前、いずれも事件が発生したと確認し、捜索と救助が進行中であることを明らかにしました。同日、救助に参加した人が記者に明らかにしたところでは、「何日も捜索を続けており、数グループが参加し、数百人態勢で断続的に捜索に出た」とのことです。山の中では最近雨が降って霧が発生し、視界が悪く、捜索が難航していることが分りました。

 1人は15日に発見され、病院へ搬送されましたが、もう1人はまだ捜索中でした。救助映像からみると、救助された若者はまだ意識があり、救助隊の問いかけに答えることができたとのことです。

 山西省晋城市陵川县西部に位置する秦嶺一帯には複数のハイキングコースがあり、多くのアウトドアハイキング愛好家を引き付けていますが、その複雑な地形と変わりやすい気候は多くの愛好家を危険にさらしています。公開情報によりますと、今年5月上旬、夜間1人で秦嶺に登った江西省の大学生が、氷晶頂というところで遺体で発見されました。さらにそれ以前の3月上旬、女性2人が秦嶺東梁付近で消息を絶ち、事件発生後、寧陝県の関係部門が救援に出て2人を見つけましたが、うち1人はすでに死亡していました。(藍、榊原)

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