北京
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中国商用飛機 (Comac) が開発したジェット旅客機「C919」が19日、四川省成都双流国際空港を離陸し、2時間8分の飛行の後、チベット自治区ラサ市南部のコンガ(貢嘎)国際空港に到着しました。「C919」がラサに飛行するのは今回が初めてで、デモンストレーション飛行を行っている「ARJ21」(Comacが開発した地域路線用の小型ジェット旅客機)と「世界の屋根」チベット高原で「合流」する形になりました。
ラサ市のコンガ国際空港はヤルンツァンポ川(雅魯蔵布江)の谷間に位置し、標高は3569メートルです。高い山に囲まれており、気象環境が複雑で変化が激しいため、航空機にとっては高地での高い運航性能が求められます。今回のラサ到着後、「C919」は環境制御、アビオニクス、パワーユニットなどの、高高原での運航における重要システムの研究開発・試験飛行を行うほか、高高原空港への適応性検査を実施し、今後の高高原航空路線の運航に必要なニーズを満たし、高地型航空機の研究開発に向けた基礎を築くことになります。
一方の「ARJ21」は今年の8月21日から四川省・成都市、青海省・西寧市、チベット自治区・ラサ市を運航基地として、「環青海チベット高原」デモンストレーション飛行を実施しています。これまでに25路線、55飛行区間の62時間に及ぶ飛行を終え、11の高高原空港をカバーし、四川省カンゼ・チベット族自治州稲城県にある世界最高標高の民間空港「稲城亜丁空港」に4回にわたって離着陸し、その高高原運航の適応性を十分に検証したということです。(ミン・イヒョウ、坂下)
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