北京
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中国浙江省海寧市黄湾鎮で18日午前、2024年「銭塘江涌潮(杭州湾に注ぐ銭塘江で激しい干満の差により、毎年、中秋の3日後に大逆流が発生する海嘯現象)」科学調査記者会見が開催され、「2024年銭塘江涌潮科学調査報告」が発表されました。
今年7月下旬から、100人余りの科学調査員が銭塘江の江畔に集まり、13グループに分かれて「銭塘江の潮流状態の観測と研究」、「銭塘江支流の潮流形態の探求」などについて、40日間にわたって再度の科学調査研究活動を行いました。
今回の調査で、海寧市の新倉村で新たに「矩形状大海嘯」が観測されました。この「矩陣潮」はその独特な形態により、これまでに観測されていた「一線潮(一の字)」、「交差潮(クロス)」、「回頭潮(折り返し)」、「魚鱗潮(うろこ)」、「対撞潮(衝突)」、「二度潮(追い越し)」、「兜潮(包囲)」及び「波紋潮」といった八大「潮型」に続く、9番目の独特な「潮型」と確認されました。
このほか、今年は科学調査員が初めてドローンを駆使して銭塘江の上下流100キロ余りの範囲内に90個の観測ブイを投入しました。ブイにはリアルタイムで位置を測定できるチップが装着されています。
浙江省水利河口研究院副院長で涌潮科学調査首席専門家の曽剣氏は「われわれは大海嘯の発生で粒子がどのように運動するかを研究したいと考えている。ブイが移動する軌跡は投入するポイントによって大きく異なり、ブイは上流と下流の間を40キロから80キロ移動し、重ね合わせると移動距離は100キロ以上に達する場合もあるため、海嘯現象が発生している期間中の水流の動きに対する認識を高めることもできる」と述べました。(ミン・イヒョウ、坂下)
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