大型犬に驚き体外受精児を流産 飼い主に180万円の賠償判決

2024-09-12 13:45:33  CRI

 上海市に住む妊婦の顔さんは先日、隣の家の前を通っていたところ、つながれていないゴールデンレトリバーが飛びかかってきました。驚いた彼女はすぐに診療を受けましたが、残念なことに3年間努力してやっとできた体外受精児を守ることができませんでした。

 その後、顔さんは飼い主の李さん(仮名)を訴え、この事故で心身ともに大きなショックを受けたとして、医薬費、鑑定費、栄養費、看護費、交通費、慰謝料、弁護士費用など計12万元(約240万円)余りの賠償を求めました。審理の過程で、顔さんは自分から進んで請求額を9万元(約180万円)に減らしました。

 裁判で、被告の李さんは事故当時、犬をつないでいなかったことを認めたものの、犬は盲導犬のため、人にかみつくことはないと主張しました。また顔さんは体外受精で妊娠しているため、家で休養し、外出を控えるべきと反論し、人道的理由から最大1万元(約20万円)を賠償し、訴訟費や弁護士費用の半分を負担すると述べました。

 上海浦東裁判所は判決で、李さんは管理規定に違反し、飼い犬をつないでいなかったことは違法行為で、主観的過失であると判断しました。また妊娠15週の妊婦にとって、適度に歩くことは合理的な行為だと判断しました。裁判所は顔さんが犬に驚いて流産したことと、李さんが犬をつないでいなかった違法行為との間に因果関係があると認定しました。

 最終的に、裁判所の一審は李被告が判決の発効日から10日以内に原告の顔さんに損失9万元を賠償すべきとの判決を下しました。案件の受理費用や鑑定費用は、李被告が負担します。同判決は近日、すでに発効したとのことです。(閣、榊原)

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