北京
PM2.577
23/19
中国が自主的に開発した、繰り返し使用できる朱雀3号VTVL-1垂直離着陸回収試験ロケットの10キロ級垂直離着陸帰還飛行試験が11日に酒泉衛星発射センターで完了し、中国の商業宇宙飛行が繰り返し使用可能なキャリアロケット技術で突破を得たことを示し、将来的に大きな輸送力、低コスト、高い頻度、繰り返し使用可能なロケット打ち上げを実現するために重要な一歩を踏み出しました。
繰り返し使用可能な朱雀3号VTVL-1垂直離着陸回収試験ロケット
今回の任務は国内初となる垂直離着陸帰還ロケットの空中2次点火、超音速高動圧環境の下での「グリッドかじ-冷気姿勢制御-エンジン」という共同誘導・制御および高空風力リアルタイム修復技術の工学的応用などの技術検証です。試験は「上昇-エンジン停止-無動力滑走-エンジン空中2次始動-軟着陸」の過程を経て、各指標はいずれも期待された数値に届きました。
宇宙関係の会社、ランドスペースの専門家によると、この試験ロケットは単段液体酸素メタンロケットで、直径は3.35メートル、長さは18.3メートル、離陸時の重さは約68トン、離陸推力は800キロニュートンです。3組の着陸緩衝の脚を持ち、4枚のグリッドかじシステムを追加し、朱雀3号ロケットと一致する高強度ステンレス鋼構造を採用しています。連続軌道投入飛行の検証を実現した、朱雀3号ロケットと同型の80トン級天鵲-12(TQ-12)改良型液体酸素メタンエンジンを搭載し、直交二重振子、45%から111%の変推力調節と多点火能力を備えています。
今回使われた試験ロケットはフルサイズエンジンで構築されたプロジェクト試作機であり、ランドスペースの繰り返し使用ロケットプロジェクトの重要な一環とされています。2回の垂直離着陸回収試験を通じて、研究開発チームは繰り返し使用ロケットの多くの重要技術の検証に成功し、朱雀3号の将来の初飛行と回収のために基礎を築いたということです。(藍、野谷)
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