北京
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班戈国家基本気象観測所
チベット自治区の班戈国家基本気象観測所(標高4706メートル)は10日午前7時15分、初の北斗測位システム高層気象観測気球の飛翔に成功しました。これにより世界で最も標高の高い北斗高層気象観測所が完成しました。
同観測所は、科学的なデータを提供することで、中国の天気システム上流の大気の特徴の正確な把握や、防災・減災のより良い展開、生態(エコ)文明建設を支えていきます。
班戈県気象局の白瑪多吉(ペイバタジー)副局長によると、気球に搭載された北斗高層気象観測器が正確に測位し、受信状況が良好になるにつれてシステムの運用は安定しました。観測器が65分間、雲の層を通過・飛行して、標高4706~3万1680メートル間の気温、湿度、気圧、風向、風速などの気象データを伝送しました。
班戈県はチベット自治区の中部に位置しています。標高が高く、昼夜の温度差が大きく、高地で寒冷、空気が薄く、年平均気温は0.1度、年最大風速は33.2メートルです。国内で条件の最も厳しい気象台・観測ステーションとして主に地上気象観測を行っています。
班戈国家基本気象観測所は2023年9月、同じ場所に北斗高層気象観測所を建設することを許可され、その稼働開始により、初めて地上気象観測から「地上+高層」協同気象観測に切り替わりました。気象ネットワークの密度と検出データの精度の向上、青海チベット高原の雷、強風、大雨などの中小スケールの天気システムの追跡・監視の強化、高原湖群の降水増強効果および高原低渦の発生と発展のメカニズムなどの研究に重要な意義があり、予報の正確率を高め、気象防災・減災・災害救援活動において重要な役割を果たします。(朱、柳川)
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