北京
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世界中で知られているオークションハウスのクリスティーズのウィーチャット公式アカウントによると、フランスの印象派画家クロード・モネが125年前に創作した名画「睡蓮」が9月26日に香港でおこなわれる夜のオークションに出品され、評価額は2億~2億8000万香港ドルということです。同作品はモネ家に長年所蔵され、125年間で初めてオークションにかけられる作品で、アジアで初めてオークションにかけられるモネの「睡蓮」シリーズでもあります。
クロード・モネ(1840-1926)の『睡蓮』
同作品は1897年から1899年にかけて、モネがフランスのジベルニーに定住した後に作られたもので、「睡蓮」シリーズの最初の作品の一つであり、このテーマに対するモネの最初の探索が示されています。それ以来、このテーマはモネの生涯を貫き、一生にわたって彼の200点もの油絵のインスピレーションの源でした。
同シリーズ作品はわずか8点で、そのうちの4点はパリのマルモッタン・モネ美術館、ロサンゼルス郡立美術館、鹿児島市立美術館、ローマ近代国立美術館に所蔵されています。
クリスティーズのアジア太平洋地域副社長兼20~21世紀芸術国際ディレクターのクリスチャン・アルブ氏は、「この作品は芸術家モネの最初の『睡蓮』シリーズの中で個人に所蔵されている極めて少ない作品の一つで、同じグループの作品の半数はすでに有名美術館に所蔵され、名実ともに芸術の至宝である」と述べました。
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)の『停泊する船』(Les canots amarrés)
また、クリスティーズグローバル民間購買部門担当で印象派・近代絵画部門共同代表のAdrien Meyer氏は、「モネの『睡蓮』は近代芸術史上最も影響力のある作品の一つだ。この作品はこの伝奇シリーズの始まりを示している。今作が初めてオークションにかけられ、その貴重な価値は言うまでもない」と付け加えました。
同時に、シチリア・ブルボン朝皇室が30年以上秘蔵してきたフィンセント・ファン・ゴッホの貴重な大作の「停泊する船」(Les canots amarrés)も2億3000万~3億8000万香港ドルと推定され、今回のオークションにかけられる予定です。(閣、野谷)
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