13歳の女の子が7年も続けて不自由なクラスメートを背負って通学

2024-09-10 14:49:49  CRI

 中国では、毎年9月に新学期が始まります。中国中部湖南省の祁東県太和堂鎮の2人の8年生(中学2年生)の女の子がSNSで広く注目を集めています。羅口町中学の劉思涵さんは幼い頃、病気のために両足の筋肉が萎縮してしまいました。劉さんの隣に住む同い年の匡語軒さんは、自ら進んで、毎日劉さんを背負って通学するほか、トイレに行くことまでも手伝うことにしました。この習慣を、匡さんは既に7年以上続けています。

 劉さんは生後3カ月の頃に病気にかかり、両足の筋肉が萎縮して、歩くことさえできなくなりました。そのため、劉さんには祖母と祖父が寄り添って暮らしています。匡さんは小学校の時から、進んで劉さんの学校生活の世話を始め、劉さんを背負ってトイレに行ったり、グラウンドに行ったりし、自分よりわずか数カ月年上のお姉さんである劉さんの両足になりました。

 中学校に進学した2人は始めは別々のクラスでしたが、劉さんの学校生活を手伝うため、匡さんは自ら学校に申請して同じクラスになり、また同じ机に座るようになりました。

 劉さんの心の中では、匡さんは信頼できるパートナーであり、また人生で最も重要な一人でもあります。劉さんは、「匡さんがそばにいてくれさえすれば、安心。すごい安心感があるのよ」と素直に話しました。

劉思涵さんを背負って通学中の匡語軒さん

 匡さんにとって、劉さんは世話が必要なお姉さんであり、それ以上に学業上の「小さな先生」です。2人は難しい問題について相談したり、経験を共有したり、将来の夢も話し合います。こうした互いに学び合い、高め合う雰囲気により、2人の友情はますます深まり、どちらも良い成績を取ることができました。

 2人がいるクラスにはいつも助け合う雰囲気が満ちています。ますます多くのクラスメートたちが劉さんを手伝うようになり、劉さんを背負ってトイレに行ったり、グラウンドで集団活動に参加したりしています。

 学校の先生たちは、匡さんと劉さんは2人とも生まれつきの才能に恵まれた子どもだと見ています。匡さんは絵が好きな子で、訓練を受けたことは1日もありませんが、とても上手で、わずか数本の線で、人物のリアルな姿を描き出します。劉さんには音楽の才能があり、歌が好きなほか、独学でピアノが弾けるようになりました。

 新学期には、2人はまた同じ席になり、互いに助け合いながら、新学期の学習計画を立てています。匡さんは、「同じ学校にいる限り、ずっと劉さんの世話をしていく」と話しました。(殷、坂下)

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