2025春夏中国国際ファッションウィーク最も目を引く無形文化遺産による革新、デジタル科学技術

2024-09-10 16:01:10  CRI

バーチャルファッション

 中国ファッションデザイナー協会が主催する2025春夏中国国際ファッションウィークが北京で開催されています。今回のファッションウィークは中国の美学、無形文化遺産による革新、デジタル科学技術などが新たなトレンドをけん引しています。

 若いデザイナーの宋祖耀さんは蕪湖パルプ染め技術の継承者です。彼は、今シーズンのテーマである「徽州辞」の衣装のデザインに無形文化遺産である蕪湖パルプ染色技術を取り入れ、染料として天然ミネラルと自然の草本などを用いたほか、「パルプ染色」のデザインには純粋な手作業の技法である型絵染を応用し、工筆画、線描技法とパルプ染色を組み合わせて、徽州派の古建築を型絵染で表現しています。さらに、服装デザインに製茶技術、繭から絹を作る技術、蘇州刺繍などの無形文化遺産の技術を応用し、徽州派の建築、黄梅劇(中国の地方劇のひとつで、高い音域で歌われるのが特徴で、中国五大演劇に数えられる)、徽州筆、徽州彫刻など徽州地方の要素を溶け合わせて、古い手工芸に新たな風を吹き込みました。

 今回のファッションウィークには、バーチャルファッションの発表、バーチャルキャラクター、バーチャルインタラクティブ体験空間、デジタルコレクションの発売など、多元的なジャンルが含まれる「デジタルファッション」展示エリアが設けられ、アパレル産業におけるデジタル技術の幅広い応用シーンを展開しています。

 初公開のバーチャルファッションシリーズでは、3Dデジタル技術を使って千年前の大唐の気韻と現代ファッションを結びつけ、AIで藻井(宮殿や寺院建築などに見られる彫刻などで装飾された天井)模様を作り出し、服装モデリングソフトの中でダイナミック・テクノロジーを駆使して、よりリアルな水中浮遊効果と生地の動きを表現し、シルクロードの敦煌を旅する物語のような感覚を再現しています。(非、坂下)

 


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