【CRI時評】中国とアフリカの経済貿易が双方向に向かうには

　2024年中国・アフリカ協力フォーラムサミットの重要関連イベントである第8回中国・アフリカ企業家大会が6日、北京で開催された。大会には、中国の企業代表のほか、セネガル、南アフリカ、ケニアなどアフリカ48カ国からの企業代表が出席した。大会に出席した企業代表の業種は多岐にわたり、エネルギー鉱業、インフラなどの在来産業もあれば、電子テクノロジー、通信衛星、バイオ医薬などの新興産業もあった。

　大会の開幕式で、李強・国務院総理は、中国とアフリカは市場の連結をさらに強化し、産業の融合を一段と推し進め、革新駆動をさらに強化することを提案した。大会に出席した中国とアフリカの企業家も踏み込んだ交流を行い、協力の深化の新たな方向性を検討し、より良い「双方向」に向かい、より多くの互恵ウィンウィンを実現することを期待している。新たな出発点に立った中国とアフリカの企業は、より多くの協力のチャンスを得るだろう。

　チャンスは、産業チェーン・サプライチェーン面での一層の交流から来る。これは経済貿易協力の基礎だ。中国は世界で最も完全な産業チェーンを持つ発展途上大国であり、アフリカは世界で発展途上国が最も集中している大陸であり、中国とアフリカは産業チェーン・サプライチェーンの面で非常に強い相互補完性を持っている。中国は相応の技術と産業チェーンを提供し、「メード・イン・アフリカ」の品質向上とグレードアップを支援すると同時に、アフリカ製品が中国の製品サプライチェーンに参入することで、より多くの発展チャンスを得ることができる。

　チャンスは、新たな原動力が絶えず蓄積していることからも来る。「シルクロード電子商取引」を手を携えて開拓することから、中国の新エネルギー車（NEV）、ソーラーパネル、風力発電設備がアフリカの新エネルギー発展を支援することに至るまで、中国とアフリカは近年、デジタル経済、グリーン発展などの分野で踏み込んだ協力を行っている。大会に参加したアフリカの企業家は、「アフリカと中国の協力のカギはイノベーションであり、中国の新エネルギー、電気自動車（EV）などの新分野での経験は学ぶべきものだ」との見方を示した。

　チャンスは、高度に符合する協力理念から来る。第8回中国アフリカ企業家大会に出席した企業家は、開放協力への強い意欲を示した。中国は、自ら進んで市場開放を拡大し、アフリカ33カ国を含む中国と国交を樹立したすべての後発開発途上国（LDC）の100%税目にゼロ関税を適用し、共同発展経済パートナーシップ枠組協定の協議締結を加速することを決定した。これは中国の大きな市場をアフリカの大きなチャンスにし、開放型世界経済の建設を推進する。

　中国とアフリカの経済貿易協力の「パイ」をますます大きくし、中国とアフリカの協力の価値を絶えず高めることは、中国とアフリカの企業家の共通の声だ。中国とアフリカの経済貿易協力がより深いレベル、より高いレベルに発展することは、双方の人々に有利であるだけでなく、世界の繁栄にも有利だ。（CRI論説員）