身障者の男児 転校後初の授業で満場の拍手受ける

2024-09-05 13:35:52  CRI

片腕に障害がある男児、賁悠悠くん

 中国東部江蘇省南通市ではこのほど、片腕に障害がある男児の賁悠悠くんが、転校後初の授業を迎えました。悠悠くんは教室の入り口で緊張のため汗をかいていましたが、母親の蔡さんに励まされて教室に入ると、クラスメートから拍手を浴びました。蔡さんはこの動画をソーシャルメディアに投稿し、コメント欄にはネットユーザーから「息子は最高、お母さんも最高!」「自信に満ちたノリノリの少年」と励ましや祝福のメッセージが寄せられました。

 悠悠くんは今年10歳で、左腕に先天性の障害があります。「ほかの子と少し異なるが、常に普通の子供として扱っている。悠悠が素直に自分を受け入れ、自然に表現できるよう心理的なサポートをしてきた」と、蔡さんは語りました。

 蔡さんは「悠悠は転校したばかりで緊張していたが、幸い今ではもう慣れた」と語り、「先生は悠悠の性格が良く、適応力も行動力も高くて、クラスメートと楽しく付き合っていると言った」と紹介しました。蔡さんは転校の理由について、放課後にバドミントンのトレーニングに参加しやすいようにするためだと明らかにしました。

 悠悠くんは幼い頃からロッククライミング、サイクリング、水泳、スケートボードなどさまざまなスポーツを試みました。スポーツを通じて根性が育ち、自信を持つようになりました。

 2021年、悠悠くんは東京オリンピックで優勝者がステージに上がり賞を受け取るのを見た時、突然「お母さん、私も国のために栄光を勝ち取りたい!」と言い出しました。サッカー、テコンドー、水泳などの種目を考えた末、蔡さんは悠悠くんにバドミントンの練習をさせることにしました。

 過去2年間、悠悠くんは毎週末、家から100キロ離れた基地へ訓練に通っていました。冬休みと夏休みには、蔡さんは訓練基地の近所に家を借りて息子に付き添っていました。肢体が不自由な悠悠くんにとって、体のバランスを身に付けることは、バドミントンをする際の最大の課題で、毎回4~6時間もトレーニングをしなければなりません。

 しかしこうした困難にもかかわらず、将来、パラリンピックの競技場に立つことを願う悠悠くんはトレーニングを続けています。「パラリンピックでの優勝は夢だ。良いコーチも良いお母さんもいるので、前に進む勇気がある」と自信満々に話しました。(ヒガシ、榊原)

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