北京
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アウトドア活動で発生する事故の救援を強化するため、中国応急管理部の関係部門の指導の下で、中国アウトドア業界初の「救援互助連盟」が3日設立されました。
△北京の箭扣長城の上を歩くアウトドア愛好家
「救援互助連盟」は中国のアリババグループが運営する地図アプリ「高徳地図」が中国の民間救援団体の藍天救援隊(BSR)、曙光救援連盟、北京緑舟救援隊、中国自動車工業協会SUV小委員会と共同で設立したものです。同連盟はさまざまな救援リソースを統合し、救援機関の専門的な救援能力を融合し、安全注意喚起、情報コミュニケーション、位置共有などの能力を持つ情報共有プラットフォームを構築することで、効率的で正確なワンストップ式早期警戒と救助サービスを提供し、救援効率を高めることを目指しています。
中国探検協会の「2023年度中国アウトドア探検事故報告」の統計によりますと、2023年に全国で計425件のアウトドア事故が発生し、うち山地で発生した事故は216件と事故総数の50.8%を占め、関係者は計1350人に上っています。BSRブランド管理センターの李海峰主任は、「救援活動の中で私たちが直面している最大の問題点は、一部の辺ぴな場所や複雑な環境の中で、事故に遭った人々が緊急時に自分の位置情報を正しく伝えられないことだ。救助隊が目的地に向かう途中、情報の不明確さやルートの曖昧さなどにより、貴重な救援の力が無駄遣いとなり、良いタイミングを逃してしまうケースが多い」と話しました。
このような問題点とユーザーのニーズに対応し、高徳地図の最新版V15は衛星救助機能をリリースしました。ユーザーはアウトドアで事故に遭った場合、正確な測位を含む効果的な救難情報を送信することができます。これにより、救助隊は対象者の正確な位置と追跡情報を入手し、救助効率を大幅に向上させることができます。同時に、ユーザーは足跡記録機能を利用して、迷子にならないように自分の行程を記録し、第三者の足跡を参考にすることで、道路のないエリアのリスクをうまく回避することもできます。
中国全国ではすでに500以上の専門救援隊が連盟に加入しており、中国本土と香港・マカオの全地域に波及しています。(ZHL、榊原)
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