世界のハイブリッド稲の父である袁隆平氏の孫娘が中国農業大学に入学

2024-09-03 14:43:07  CRI

中国農業大学の2024年の入学式

 北京市内の中国農業大学で8月30日、2024年の入学式が行われました。中国農業大学の孫其信学長は式辞で、世界のハイブリッド稲の父である袁隆平氏の孫娘も2024年の新入生の一人として同大学に入学したことを明らかにしました。

 9月1日になり袁隆平氏の息子と連絡したところ、学長の式辞で取り上げられた新入生は袁隆平氏の孫娘の袁有明さんと分かりました。袁有明さんはかつて取材に対して、大人になったら祖父のような人になりたいと言ったことがあります。

 中国農業大学には今年、それぞれの専攻で計9543人が入学したとのことです。今年は中国農業大学が設立されて119年で、学生募集数が最も多い年でした。

 中国農業大学の入学式会場では、今年は「禾下乗涼」(イネの下で涼む)という4文字が目立つところに書かれていました。これは袁隆平氏の二つの夢の1つです。袁隆平氏の一つ目の夢とは稲の下で涼むことで、つまり水稲の高収穫量を求めることです。もう一つはハイブリッド稲が世界中で植えられる夢です。

 孫其信学長は、ハイブリッド稲が世界中に普及する夢はすでに実現していると述べました。ハイブリッド稲は世界の70以上の国と地域で試験栽培と普及作業が展開され、アフリカと東南アジアの多くの国にとって食糧問題に取り組む重要な科学技術の成果となっています。

 今年、入学式会場で大学の入学手続きをするある新入生は、「なぜ中国農業大学を志願したのか」との取材の問いに対して、「中学高校時代に袁隆平氏のことを知ったので、袁隆平氏が切り開いた事業を受け継ぐことを望むようになった」と答えました。

 今年の9月7日は袁隆平氏の生誕94周年です。多くのネットユーザーが、「食糧を大切にし、よくしっかりと食べて健康的に生活することは、袁隆平氏に対する最高の追憶」だと投稿しました。(任春生、鈴木)

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