オランダ首相が対中半導体輸出に利益とリスク考慮へ

2024-09-02 19:38:07  CRI

 オランダのスホーフ首相はこのほど、同国の大手半導体製造装置メーカーであるASMLの対中輸出の規制強化の問題について、「オランダ政府は決定に当たって、同社の利益やリスクを考慮する。オランダにとってASMLは非常に重要なイノベーション産業であり、いかなる状況であれ、損失を被らせてはならない」とする考えを示しました。

 報道によれば、中国大陸はASML社にとって世界で3番目に大きな市場であり、中国大陸の顧客からの受注は同社の受注全体の20%前後を占めているとのことです。

オランダのスホーフ首相

 米ブルームバーグは8月29日付で、「オランダはASMLの中国事業への制限を強化する見通しだ」と報じました。

 オランダ政府のこれまでの規則によれば、ASMLはハイエンド製品を輸出する場合に許可が必要とのことです。米国は2023年10月に、ASMLの中級機器の輸出の一方的な制限を始めたことで、オランダ議会が疑問視することになりました。

 同社のクリストフ・フーケ最高経営責任者(CEO)は米国による対中輸出制限について「賢明ではない。西側諸国の自らの利益を損なう」と表明しました。(殷、鈴木)

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