北京
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中国自然資源部南海発展研究院は今年5月から7月にかけて、部内の南海生態センターや南海調査センターなどと共同で仙賓礁サンゴ礁の生態系状況の調査・評価を行い、その結果を30日に初の「仙賓礁サンゴ礁生態系調査報告」として発表しました。
仙賓礁は南沙諸島の一部分で、漁民からは「魚のうろこ」と呼ばれています。仁愛礁の東側に位置しており、海南省の三沙市に属しています。東西は約20.9キロと細長く、南北は約11.6キロで、北西から南東に走っています。礁盤は環状に分布しており、大部分は水中に隠れています。中国は仙賓礁を含む南沙諸島とその付近の海域に対して争う余地のない主権を有しており、それには十分な歴史的、法理的根拠があります。
今回の調査は全域に新たに34カ所の巡察ステーションを設置して、フィリピンが主張するいわゆる「中国が仙賓礁に人工的にサンゴの破片を堆積させたことで同地域のサンゴが大量に白化し、死亡した」状況などについて行われました。調査結果によると、2024年は2012年に比べ、礁盤上の造礁石サンゴが覆っている面積は全体的として安定しています。現在、サンゴ礁の生態系は総じて健康で、13科57属236種の造礁石サンゴが分布し、造礁石サンゴの被覆率は平均24.7%で、最も高いところでは51.3%でした。これは世界の主要なサンゴ礁分布域と比べても、同地区は比較的に高いレベルにあります。また、サンゴ礁には26科179種の魚類が生息しており、その平均密度は100平方メートル当たり約124尾となっています。(朱、坂下)
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