【CRI時評】中国のエネルギーの「グリーン度」は世界に何をもたらすか

2024-08-30 19:35:54  CRI

 最近、中国の1隻の新エネルギー車運搬船がドイツから帰国した。これ以前に、この船は現地市場の日々増大する需要に応えるため、スペイン、英国、オランダ、ドイツなどに数千台の新エネルギー車を輸送した。中国の関連自動車メーカーは、彼らが今後3年間でこのようなローロー船を6隻から7隻投入し、中国のより多くのグリーンプロダクツの「海外進出」を支援し、現地の新エネルギー産業の発展を促進すると明らかにしている。

 これは世界に利益をもたらす中国の質の優れた生産能力の一つの縮図だ。中国当局は29日、「中国のエネルギー転換」白書を発表し、大量のデータと鮮やかな事例を用いて、この10年の中国のエネルギー転換の成果および全世界のグリーン発展とクリーンで美しい世界の共同構築のために中国が果たしている重要な貢献を示している。

 現在、中国は世界最大の再生可能エネルギー市場、設備製造国であり、生産した質が高く、高性能で費用対効果の高い新エネルギー製品は全世界の消費者により多くの選択肢を提供し、全世界のインフレ圧力を緩和している。統計によると、2014年から2023年までの全世界の非化石エネルギー消費の割合は13.6%から18.5%に増加しており、そのうち、中国の寄与率は45.2%だった。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)のリポートは過去10年間で、全世界の風力発電と太陽光発電の均等化発電原価がそれぞれ60%以上、80%以上低下したと指摘しているが、そのうちの大きな部分が中国の貢献によるものだ。

 世界最大の発展途上国として、中国は世界の歴史の中で最も短期間でカーボンピークアウトからカーボンニュートラルへの達成を約束しただけでなく、引き続き世界の炭素排出量削減と世界のエネルギーの持続可能な開発促進を支援している。データでは、中国が2023年に輸出した風力発電製品は、他国の二酸化炭素排出量を約8億1,000万トン削減するのに役立つことを示している。中国は既に全世界の気候変動に対応する「安定装置」になっているとの分析もある。

 世界に必要なのはグリーン障壁ではなく、手を携えてグリーン転換を推進することだと、中国は自らの発展事例で証明している。中国がエネルギー転換を推進するのは人に求められたからではなく、自身が率先して行うもので、それが全世界のエネルギー発展の大勢に沿ったものであり、中国の質の高い発展というニーズに合致するものであるとともに、世界のニーズに沿い、大国の役割を体現することでもあるからだ。中国の質の高い発展の過程で、エネルギーに占める「グリーン」の度合いは絶えず高まり、全世界のグリーン転換と気候変動への対応により多くの「中国の力」を注入することになるだろうと予測される。

(CRI論説員)

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