北京
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中国では1985年に正式に「教師の日」(9月10日)が設立されました。これまでの40年間、中国で教師の数も質も上がってきています。国務院報道弁公室が29日に開いた記者会見で、現在、中国で各種教師の人数が1891万8000人となり、世界最大規模の教育システムを構築したことが明らかにされました。
データによると、2023年には中国の小学校に奉職している教師のうち、大学学部卒およびそれ以上の学歴を有する教師が2012年より45ポイント増の78.03%を占めました。中学校に奉職している教師のうち、大学学部卒およびそれ以上の学歴を有する教師が2012年より22ポイント増の93.09%に達したことがわかりました。
現在、中国の小中学校で、「正高級」(中国で最高レベルの職業資格)を持つ教師は累計2万8125人となります。また、中国科学院と中国工程院の院士(アカデミー会員)の40%以上、「国家傑出青年」(国家自然科学基金委員会生命科学部が設置した国家傑出青年科学基金プロジェクトを獲得した青年科学者)の70%近くが、大学に務める教師です。さらに、2023年度国家科学技術賞を受賞したプロジェクトで、3分の2近くは大学教師が率いたもので、大学教師は中国でハイレベルな科学技術革新の主力となっています。
そのほか、校長と教員が一定期間で勤務する学校をローテーションする制度が一般化し、教師の配置がよりバランスよく行われるようになっています。義務教育段階の教師の平均収入も徐々に向上し、現地公務員の平均収入を下回らない水準まで高まってきており、教師の地位と待遇は著しく向上しています。(任春生、坂下)
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