中国新疆初の砂漠鉄道を跨ぐ750kV 超高圧送変電プロジェクトが全線開通

2024-08-29 13:39:20  CRI

 中国北西部の新疆ウイグル自治区バインゴリン・蒙古自治州焉老県で28日午前、環タクラマカン砂漠鉄道を跨ぐ最後の導線牽引工事が完了し、バインゴリン・蒙古自治州-鉄干里克-若羌(チャルクリク)750キロボルト(kV)超高圧送変電プロジェクトが全線貫通しました。これは新疆初の砂漠鉄道を跨ぐ750kV超高圧送変電プロジェクトです。

 同プロジェクトはバインゴリン・蒙古自治州750kV変電所から始まり、同自治州若羌750kV変電所で終わります。2023年3月に着工し、投資総額は46億1600万元(約935億円)、全長880キロで、沿線の90%は砂漠、ゴビ(乾燥地帯)、荒れ地地帯にあります。

  同プロジェクトは11月に完成し、稼働する予定です。稼働後、タクラマカン砂漠周辺の環状ネットワークを形成し、カバー面積は108万平方キロメートルに達し、新疆南部地区の主要送電網を最適化し、新疆南部太陽光発電エネルギーなど新エネルギーの集約・送電能力を大幅に向上させ、750kVハブ型基幹送電網パターンを形成し、新疆送電網の第3交流送電ルートの建設を後押しします。

 新疆には現在までに28カ所の750kV変電所があり、総変電容量は8億1504万kVAに達し、750kVの送電線は80本、総延長は10165.19キロに達しています。新疆の電力網は「内部供給用環状網4系統、外部送電用環状網4系統」の主要送電網パターンを形成しています。計画によりますと、「第14次5カ年計画」(2021-2025年)の末期には、新疆電力網は「内部供給用環状網7系統、外部送電用環状網6系統」の主要送電網パターンを形成し、新疆のエネルギー優位性を経済優位性に転換するために大きな原動力を提供する見込みです。(HJ、榊原)

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