北京
PM2.577
23/19
王毅中国共産党中央政治局委員兼中央外事弁公室主任とサリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は27日から28日まで、北京で新たなラウンドの戦略的意思疎通を行い、率直で実質的かつ建設的な議論を交わしました。
王政治局委員は、「中米関係の発展は紆余曲折を経てきており、その経験と教訓をまとめることは、より良い未来を切り開き、中米という両大国の正しい関わり方を見つけるのに役立つだろう」と指摘した上で、「中米関係が正しい方向性を維持するためには、両国元首の舵取りがカギとなる。中米両国が衝突や対立を避けるためには、三つの共同コミュニケの遵守がカギとなる。中米が円滑に相互交流を進めるためには、互いに平等に接することがカギとなる。中米関係を安定的かつ長期的に発展させるためには、民意の基盤を固めることがカギとなる。中米双方が平和共存を実現するためには正しい認識を確立することがカギとなる」と述べました。
王政治局委員は「台湾は中国に属しており、中国は必ず統一する。『台湾独立』は台湾海峡の平和と安定を脅かす最大のリスクである」とし、米国は「台湾独立」を支持しないという約束を実行に移し、一つの中国の原則と中米間の三つの共同コミュニケを厳守し、台湾への武装支援を停止し、中国の平和統一を支持すべきだと強調しました。
また、南海問題については、「中国は南海諸島に対する領土主権と海洋権益を断固として守り、『南海各方面行動宣言』の厳粛性と有効性を守っている」と述べ、米国は2国間条約などを口実に中国の主権と領土保全を損なってはならず、フィリピンによる権利侵害行為を支持・容認してはならないと求めました。
サリバン大統領補佐官は、「米中間には意見の相違と競争が存在する一方、協力を必要とする分野もたくさんある。米国は中国とデカップリングするつもりはない。米国は一つの中国の政策を堅持し、『台湾独立』や『二つの中国』、『一つの中国、一つの台湾』を支持しない」と改めて表明し、中国と引き続き戦略的な意思疎通を保ち、相互理解を深め、誤解や誤った判断を減らしたいとの考えを示しました。(ZHL、坂下)
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