北京
PM2.577
23/19
首都師範大学生命科学学院の科学研究チームは先ごろ、国際学術誌「化石記録」で研究論文を発表しました。これは比較と研究を経て、山西省陽泉市で発見された昆虫標本が、中国の二畳紀(ペルム紀)初のアケボノスケバムシ目昆虫であることを確認したもので、この新種は陽泉中華エルモアケボノスケバムシと命名され、中国二畳紀のアケボノスケバムシ目昆虫の空白を埋めるものです。また最も古く、最も東洋的な特徴を持つ擬エルモ科(Parelmoidae)昆虫として最初の記録でもあります。太古の世界におけるこうした生物分布の広汎性と多様性が示されるものとされます。
今回新たに命名された古生物は、陽泉市計画・自然資源局が2022年に野外化石資源調査を実施した際に発見したもので、化石標本番号はYQZYW-15です。首都師範大学生命科学学院の科学研究チームは研究鑑定を進め、実地科学調査を実施しました。
アケボノスケバムシ目昆虫の化石は比較的珍しく、この昆虫は今から約3億年前の石炭紀から二畳紀の時期にのみ生息していました。この昆虫は針のような口器を持ち、植物の汁を吸って生きるもので、進化の系統で大トンボ目(Meganisoptera)、Paleopteraなどと同じ旧翅下綱(Palaeoptera)の昆虫に属します。現在の化石で示されるように、アケボノスケバムシ目の昆虫は2億5200万年前の二畳紀末の大絶滅(Great Dying)で完全に姿を消しました。(Mou、榊原)
KANKAN特集