北京
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中秋節(中国の伝統的な祝祭日、今年は9月17日)が近づくと、この祭りに欠かせない重要な中国の伝統的菓子の月餅は、さまざまなクリエーティブなアイディアを凝らしたものが次々と登場しています。東部沿海浙江省の多くの町では、月餅に「国潮風(中国風)」のデザインを取り入れ、おいしさを楽しむだけでなく、伝統文化を味わう一品とされています。
浙江省金華市婺城区のある店舗には、さまざまなデザインの「国潮」月餅が並んでいます。スタッフによると、花の形をした月餅は、花びら1枚1枚を手作りで練り上げたということです。
同省麗水市中心医院では、スタッフが月餅と薬膳を組み合わせ、黄精(脾臓を補い肺を潤す生薬)月餅を発売しました。同病院食事科の魏曄科長は、「主な原材料は黄精で、医食同源(いしょくどうげん、日頃からバランスの取れたおいしい食事を取ることで病気を予防・治療できる)だ。他にも核を取り除いたナツメ、煮込んだ小豆あんがあり、主な効果は脾臓や腎臓を養い、気を補うことだ」と説明しました。
デザインと味で「国潮風」が流行しているだけでなく、多くの包装も同様です。杭州市余杭瓶窯老街のある店では、「月を抱き寄せる金猿」というコラボギフトボックスが注目を集めています。包装を開けると、付属のおもちゃ素材セットがあり、これを貼り付けてつるすと、数匹の小猿が抱き合って「月を捕まえる」という楽しいランタンが完成します。(Mou、榊原)
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