北京
PM2.577
23/19
中国の西側、新疆ウイグル自治区の天山山脈以南に広がるタクラマカン砂漠は、世界で10番目に大きい砂漠であり、世界2位の流動する砂漠でもあり、西洋の探検家に「死の海」と呼ばれたことがあります。しかし、今月17日から27日までのタリム川上流の降水量は例年の5倍以上となっています。
△ネットユーザーが撮影したタクラマカン砂漠での洪水発生の動画のスクリーンショット
水利部の公式サイトに24日に掲載された情報によると、7月15日以降、高温による雪解けと大雨の影響で、新疆のタリム川の源流であるアクス川、ホータン川、ヤルカンド川で相次いで洪水が発生しました。中でも、タリム川の本流であるアラル川区間(アクス市)では警戒水位以上の洪水が発生し、新渠満河区間(シャヤール県)、英巴扎河区間(ブグル県)では相次いで保証水位を超えた洪水(洪水防御基準に従って設計された堤防の設計洪水位、または過去に防御された最高洪水位を超えること)が発生し、一部の河川では高水位が約1カ月続いていました。現在、タリム川の水位は緩やかに下がっています。
実は、砂漠での洪水の発生は珍しいことではありません。タリム川とその源流となるホータン川、ヤルカンド川などの河川では、融雪による水があふれ出て砂漠に現れることがよく見られます。新疆では2017年から2021年まで記録に残った被害の大きい豪雨・山津波が20回以上に達しました。
中央気象台の天気予報によると、9月5日までの10日間、新疆西部では依然として雨が多く、うち天山山脈などで降雨量は累計20~40ミリ、局地的には50ミリ以上に達するだろうということです。(ZHL、野谷)
KANKAN特集