中国が独自開発した有人飛行船が初の長距離空港間飛行を完了

2024-08-22 13:04:34  CRI

 中国航空工業集団が21日に明らかにしたところによりますと、中国が独自に開発したAS700有人飛行船「祥雲」が広西チワン族自治区桂林市陽朔県の月亮山にある離着陸地点に順調に到着したということです。これは、同飛行船初となる省(自治区)をまたぐ長距離空港間飛行が成功したことを示します。

 AS700有人飛行船は中国が独自に開発した民間用有人飛行船で、グリーンで低炭素、安全性が高く、コストが低いなどの特徴を持ち、短距離飛行と垂直離着陸が実現できるということです。その最大離陸重量は4トンを超え、最大航行距離は700キロで、最大10人まで搭乗できます。

 今回の飛行はAS700飛行船の初の省(自治区)をまたぐ長距離空港間飛行で、飛行船の飛行距離は約1000キロに上り、総航行時間は12時間44分でした。この間、開発チームは主に飛行船自身の性能や長時間飛行と長距離空港間飛行の能力を検証しました。今後、飛行船は飛行時の「乗り心地テスト」も実施し、今後の商業運営の参考とします。

 計画によりますと、初の飛行船は今年に納入される予定です。商業運営に投入されれば、この飛行船は低空域観光に使用できるだけでなく、低空域輸送、低空域測量・製図、緊急救援など多くの応用シーンをカバーできるということです。(ミン・イヒョウ、野谷)

KANKAN特集

ラジオ番組
KANKAN特集