インドネシア大統領 中国のスマートレールシステムに試乗

2024-08-20 15:03:52  CRI

インドネシアの新首都ヌサンタラでスマートレールシステムに乗るジョコ大統領(右から2人目)

 インドネシアのジョコ大統領はこのほど、多くの閣僚と共に新首都ヌサンタラで中国製スマートレールシステムに試乗しました。ジョコ大統領は「スマートレールシステムは従来の軌道交通に比べ、より持続可能で費用対効果の高い代替案を提供できると信じている」と述べました。

 ジョコ大統領が試乗したスマートレールシステムは中国北方国際合作株式会社(北方国際)と中国国有鉄道車両メーカー・中国中車集団が共同で発表したもので、両社はヌサンタラへの配置を共同で推進しています。

 スマートレールシステムは中国中車集団が独自に設計・開発した革新技術で、「仮想軌道のライトレール」と呼ばれています。同システムの列車は、レールの代わりにタイヤを使用し、一般道路に線を引くだけで、あたかもレールの上を走っているかのように、表示された軌道線に沿って走行することができるため、レール敷設などのインフラ投資を大幅に削減することができます。

 ジョコ大統領は13日に開催されたインドネシア全国各地責任者会議で、交通渋滞が深刻化する都市ではスマートレールシステムは従来の地下鉄やライトレールに比べてコストがより低いと指摘した上で、「インドネシアは都市部における汚染レベルの上昇に対応するため、グリーンエネルギーに基づく公共交通システムを必要としている。スマートレールシステムは費用対効果が高く、成長するインドネシアの都市に適した潜在的なソリューションだ」と述べました。

 北方国際の王暁冰副総経理によると、スマートレールシステムは仮想レール、北斗測位システム、自動運転、純電気ブレーキなどの新技術を採用しており、同等の輸送量の路面電車と比べてコストの低さ、建設期間の短さ、柔軟性の高さなどの優位性があります。このシステムの高い輸送力と低い炭素排出量は大都市が直面する交通渋滞と環境ストレスの軽減に役立ちます。

 北方国際によると、スマートレールシステムはすでに中国のいくつかの都市とアラブ首長国連邦の首都アブダビで商業運営されています。(HJ、藤井)


KANKAN特集

ラジオ番組
KANKAN特集