北京
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中国南部の海南省海口市にある海南現代婦女児童医院の産科専門家チームはこのほど、同市の双子を妊娠した母親に「DID分娩」(Delayed-interval delivery、多胎妊娠で第1子娩出後に妊娠が継続して第2子の出産までに24時間以上期間が空くこと)を行い、二人の赤ちゃんを無事に誕生させました。
△11日違いで生まれた双子
補助生殖技術によって双子を妊娠したこの女性は、妊娠22週目の定例検診で流産のリスクがある子宮頸部機能不全と診断されました。海南現代婦女児童医院の産科医は、双子の胎児の発育を良くするため、女性に子宮頸部をしばって胎児を守る手術を行いました。手術は順調に進み、女性は6日後に退院して出産を待ちました。
女性は妊娠25週目に早期破水し、抑えられない子宮収縮の痛みが現れました。検査で子宮口がすでに開いていることが分かりました。母子の安全を守るためには妊娠を終了させなければなりません。
しかし二人の赤ちゃんは二絨毛膜二羊膜双胎、つまりおなかの中で別々の部屋にいて互いに干渉しない状態で、うち一人の赤ちゃんは早期破水のためすぐに出産が待たれる一方、もう一人の赤ちゃんは子宮内で発育が良好で、妊娠を継続する可能性がありました。
女性の状況は特殊であることから、同医院は産科、新生児科、産室などの専門家からなるチームを緊急に立ち上げて討論した結果、条件が許す範囲で、二人目の赤ちゃんに「DID分娩」を行い、妊娠期間をより長くすれば、その発育に有利となるとの認識に至りました。そこで産科チームは「DID分娩」案および緊急の予備案を策定しました。
女性はその日の午後8時ごろに体重750グラムの男児を出産しました。赤ちゃんは生まれた後、呼吸が弱かったため、新生児科の医師が応急処置を行いました。幸いなことに、総合的な評価の結果、一人目の赤ちゃんが無事に生まれた後、二人目の赤ちゃんは胎膜も胎盤も完全で、「DID分娩」の条件を満たしていることが分かりました。
一人目の赤ちゃんが生まれてから11日後、妊娠27週目の女性に再び子宮収縮が頻繁に現れ、二人目の赤ちゃんが無事に生まれました。体重920グラムの女の子で、兄より11日遅く生まれました。
二人とも早産児でしたが、新生児科の医療チームによる2カ月余りに及ぶ献身的な治療と介護によって、体重は兄が750グラムから2310グラムに、妹は920グラムから2580グラムに増え、各指標が基準値に達したため、兄は7月31日に、妹は8月7日にそれぞれ退院しました。(Lin、柳川)
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