旅拍

2024-08-20 15:05:12 CRI

旅拍（lǚ pāi）旅行撮影

【意味】

　「旅拍」は専門のカメラマンによる旅行先での写真撮影のことで、「旅摄（lǚ shè）」とも言われます。

　「旅摄」は旅行撮影の略称です。「旅拍」、「旅摄」はこれまではウェディング写真を撮る際によく行われていましたが、最近では、伝統的な観光やエクストリームスポーツ観光でも、プロの撮影サービスを利用する人が多くなっています。

【関連背景】

　「旅行撮影」が中国でトレンドになっています。

　「旅行撮影」自体は、目新しいことではありませんが、中国では近年、各地の特色ある文化を組み合わせて、衣装もメイクも現地の文化を反映した没入型の「旅行撮影」が人気になっています。

　カメラマンが観光客に同行して、映えスポットを移動しながら写真を撮ります。

　甘粛省の敦煌で莫高窟の壁画に描かれている天女（てんにょ）の「飛天」の姿になること、雲南省の西双版納（シーサンパンナ）タイ族自治州のナイトマーケットでタイ族の衣装を身にまとうこと、吉林省延辺朝鮮族自治州の延吉市にある朝鮮族民俗園で「朝鮮族のお姫様」に変身すること、湖南省南西部の湘西トウチャ族ミャオ族自治州の鳳凰古城でミャオ族の女性になりきることなどがおすすめです。

　旅行撮影は今、観光収入をアップする起爆剤にもなっていて、山西省晋中市の観光スポット・平遥古城のある事業者は、旅行撮影が観光消費の水準を押し上げていると語っていました。以前、平遥古城に来る人たちは、平均で100-200元（2000円〜4000円）程度しか使っていなかったそうですが、今は、旅行撮影を目的に来る観光客が増えて、一人当たりの消費金額が数百元は増えたとのことです。

　「2023年中国『旅行撮影』産業パノラマ分析報告」によると、昨年の中国の旅行撮影業界の市場規模は400億元（8000億円）近くにまで拡大し、その規模は今も拡大し続けています。参考として、九寨溝エリアの中にある旅行撮影専門店では、貸衣装だけで199元、衣装、写真撮影40枚、レタッチ12枚のセットは499元でした。レタッチしたものは、あとでデータをお客さんに送るということです。

　旅行撮影のサービスもレベルアップしていて、カメラマンはもちろん、メイクアップや画像修正の専門家もどんどん増えて、新しい職業、雇用が創出されています。カシュガル古城で旅行撮影専門店のカメラマンをしているある若者は、もともとは深センで働いていましたが、仕事を辞めて新疆ウイグル自治区に1年滞在し、新疆の多様な文化に魅了されて、旅行撮影専門店を開くことにしたと語っていました。