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中国国産の大型旅客機C919
中国の国産大型旅客機「C919」の国際耐空認証取得に前向きな反応が示されています。香港特別行政区で発行されている日刊英字新聞「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(南華早報)」がこのほど関係者の話を引用して報道したところによりますと、先月、欧州航空安全局(EASA)が上海でC919の実地検査を実施し、前向きな反応を示しました。そのため、中国の関連民間航空機関はC919旅客機が2025年にEUの認証を取得することを楽観視しています。
ヨーロッパの技術者たちにとって、7月の訪問期間中に実際のコックピット机器を使用して離陸、着陸やさまざまな緊急事態を可能な限りリアルにシミュレートするように設計・製造されたC919Dクラス飛行シミュレーターを操作し、評価することが基本的なタスクでした。欧州航空安全局の代表は今年3月に続き、2度目となるC919旅客機への搭乗も行い、間近で検証しました。報道によりますと、技術者は数時間かけてコックピットと客室を点検し、中国の同分野の技術者と具体的な詳細について話し合いました。彼らはまた、中国国内航空会社でのC919の商業運航状況に特に注目しています。
中国の民間航空機関関係者は、「欧州航空安全局代表の今回の訪問により、EUの航空規制当局は中国の航空機とその設計・製造について、さらに理解を深めることができて、今回の訪問は『画期的』だと考えている」と語りました。
C919は中国製のナローボディーの旅客機で、エアバスのA320シリーズやボーイングのB737シリーズとの競合を目指しており、欧州航空安全局の承認はC919の海外運航にとって非常に重要です。
また、中国と欧州の航空規制当局が欧州航空安全局代表の訪中に先だって、すでに一連の交流を行っていたと報道されました。双方の航空規制当局は今年5月、中国東部の福建省アモイで合同会議を開き、当局者間で規制枠組みに関する協調について意見交換を行うとともに、国際基準の遵守に関する協力についても議論しました。(非、坂下)
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