中国の気象観測所8カ所 WMOから75年気象観測所に認定

2024-08-20 14:30:10  CRI

 中国気象局が19日に明らかにしたところによると、中国の黒竜江省嫩江国家基本気象観測所、福建省福州国家基準気象観測所など8カ所の気象観測所がこのほど、世界気象機関(WMO)によって第1陣の75年気象観測所に認定されました。

 今回世界気象機関が認定した8カ所の気象観測所のうち、黒竜江省嫩江国家基本気象観測所は1939年、福建省福州国家基準気候観測所、重慶市沙坪壩国家基本気象観測所は1934年、四川省峨眉山国家基準気候観測所は1932年、貴州省興仁国家基準気候観測所、新疆ウイグル自治区ハミ(哈密)国家基準気候観測所は1942年、甘粛省張掖国家気候観測台、甘粛省崆峒国家基本気象観測所は1937年にそれぞれ設立されたもので、いずれも75年以上の運営期間を有し、測定漏れが10%以下(戦争や災害などの影響を除く)、移転による気候特性の変化がないなどの10項目の選定条件を満たしています。

 峨眉山国家基準気候観測所(2020年撮影)

 今回認定された気象観測所の中で、最も歴史が古いのは峨眉山国家基準気候観測所で、同観測所は1932年7月に設立され、同年8月から雨量などさまざまな気象要素の観測を開始し、これまでに92年の歴史があります。その観測データは四川盆地と長江中下流域の天気予報にとっての重要な指針となっているとともに、WMOの気象データ交換に参加している観測所の一つでもあります。かつて「ハンプコース(第2次世界大戦中に中国南部と国外とを結んだ補給航路)」や四川大地震の支援活動に気象データの提供で重要な貢献をしました。

 現在、中国にはWMOに認定された18カ所の100年気象観測所と8カ所の75年気象観測所があります。(ヒガシ、坂下)

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